今回は小田原市の天然記念物指定や「かながわ名木百選」にも選定されている名木のしだれ桜をご紹介します。
紹太寺のしだれ桜は実は2本ありますが、今回ご紹介するのは境内と少し離れた森の中にある方の桜です。
近年花の付きが悪いとのことですが、それでも充分見応えのある綺麗な花を見せてくれました。どうぞご覧ください。
特徴
長興山紹太寺のしだれ桜の特徴を3つあげてみます。
- 大木で見ごたえがある
- 下からだけでなく上方向からも撮影できる
- 開花情報が掲載される
大木で見応えがある
長興山紹太寺の枝垂れ桜は、江戸時代の藩主が植えた樹齢およそ350年にもなると言われる大木。
大木は周囲を柵で囲まれてしっかり保護されて近づくことはできませんが、囲いギリギリのところで見ると空を見上げるように顔をあねばならないほど大きな桜で、とても見ごたえがあります。
張り出した枝を見上げられる位置にはベンチが設けられていて、その傍らにある茶店で買ったよもぎ団子を食しながら、名木をゆっくり鑑賞することもできます。
上方向からの撮影もできる
この巨木は麓から坂を昇った山中にあって、南と西側に林が迫っています。
東側には広場を挟んで茶屋があり、迫力ある写真はこちらからが狙い目です。
日中帯は逆光になりますが、全貌を撮影するなら北側の道路からが狙い目。
この北側の道路は2本あって、そのうち1本の坂を昇っていくと、少し上方向からの撮影もできます。
開花情報が掲載される
しだれ桜の開花状況は、早い時期から長興山紹太寺の公式サイトに写真入りで知ることができるので、とても重宝しています。訪問前にかならずチェックしましょう!
アクセス
所在地
神奈川県小田原市入生田470
最寄り駅から長興山紹太寺は平坦な道のりでおよそ5分と非常に近い距離にありますが、そこからこの名木へは坂道を登ってくることになります。
合計で20分程と少し長い距離を歩くことになるので、動きやすい靴でないと辛いかもしれません。ご注意ください。
公共交通期間
最寄り駅の入生田(いりゅうだ)駅へは、小田原から箱根登山鉄道を利用します。
箱根登山鉄道
最寄り駅は、箱根登山鉄道の始発駅・小田原から3つ目の入生田(いりゅうだ)駅になります。
- 小田原駅から、およそ10分(料金:230円):箱根登山鉄道入生田駅下車
遠方からお越しの方は、小田原で各路線からお乗換えください。
- 小田急電鉄・小田原線
- JR東日本・東海道本線
- JR東海・東海道新幹線
- バス
小田急電鉄
新宿方面から向かう場合に便利な鉄道が小田急電鉄の小田原線で、普通車と同じ料金で利用できる急行列車と、有料のロマンスカー(特急)があります。急行は1時間に3本程度、特急も2本程度の連絡があり便利です。
- 新宿から、急行でおよそ1時間30分(料金:900円):小田原駅下車
- 新宿から、ロマンスカーでおよそ1時間10分(乗車券:900円、特急券:910円):小田原駅下車
JR東日本
東京・羽田方面から向かう場合で時間に余裕のある方は、JR東日本の東海道本線を利用すると良いでしょう。
各駅停車の東海道本線ですが、1時間に4~6本と連絡もよくとても便利な路線です。
- 東京から、およそ1時間30分(料金:1,520円):東海道本線・小田原駅下車
JR東海
名古屋・静岡方面から向かう場合、東京・羽田方面か短時間で移動したい方は、小田原駅までJR東海・東海道新幹線を利用すると便利です。
但し、小田原駅に停車の新幹線は1時間に3本程度で基本は各駅停車のこだま号。ひかり号も停車しますが2時間に1本程度になるので、ご利用の際には時刻表の事前チェックが必要です。
- 東京から、こだま号でおよそ33分(乗車券:1,520円、特急券:2,290円):東海道新幹線・小田原駅下車
バス
自動車
小田原市内から国道1号線経由で5.5Km、およそ15分で到着します。
ただし、桜シーズン中は交通規制が行われるうえ周辺の駐車場もほとんどないため、自動車での移動を予定する方は小田原駅周辺に駐車して、そこからは公共交通機関を利用されることお勧めします。
小田原駅周辺の駐車場はこちらのGoogle Mapをご覧ください。
本記事の内容は執筆当時のものであり、その後に変更になっている可能性があります。ご利用の際には、改めてご確認頂くようお願いします。