名前を聞いて知らない人はいないであろう、そんな代表的な観光地の江の島。夏の海水浴シーズンに最も賑わいを見せるのですが、実はオフシーズンとも言える冬の江ノ島にも是非訪れてみたいライトアップやチューリップのイベントが開催されるのでご紹介します。
冬季の特徴
江の島の冬季の特徴を3つご紹介します。
- 冬季限定ライトアップ
- チューリップ
- 冬季の食事処事情
冬季限定ライトアップ
江の島ではライトアップイベントが年2回行われています。11月下旬から2月末にかけて行われる冬期ライトアップがその1つです。
右の写真は、江の島サムエル・コッキング苑内にある江の島シーキャンドルとその周辺を撮影したものですが、苑内がこの様な状態になっています。
2021年夏のイルミネーションは、コロナの影響で8月以降中止になってしまいました。念のため、訪問の際には是非事前確認しましょう。
チューリップ
チューリップのシーズンは1月から2月にかけて。3月には枯れ始めてしまいます。
公式サイトには毎週のように開花状況が現地レポートとして掲載されているので非常に助かりますね。
このチューリップは苑内入ってすぐの広場で育成されているのですが、周囲が木立に覆われています。写真撮影を目的にされる方は、特に日が傾く午後は日陰になる点を考慮に入れて訪問時間を選ぶと良いでしょう。
左の写真は午後の時間、日陰に入った花々を南側から北方向を向いて撮影しています。
冬季のお食事処事情
江の島には海の幸が美味しいお店が沢山あり、特に有名なのは「生のしらす」です。
生のしらすは新鮮さが命なため、水揚げされた港の周辺でしか食せませんが、江の島ではこの生のしらすが食べられるのです。
ただ、残念なことに、この記事をご紹介する1月から3月中旬までは禁漁期間のため生のしらすは食べられません。
茹でたしらすを挟んだハンバーガーやしらすアイスを提供するお店もあるので、是非チャレンジください。
その他、焼き立てのタコせんべいで有名なお店も通り沿いに店を構え、人だかりになっているのですぐ見つけられます。
江の島サムエル・コッキング苑
江の島を遠くから眺めた時に、島の真ん中に突き出て見えるシンボル的存在なのが江の島シーキャンドル。江の島周辺や相模湾はもちろん、冬の空気が綺麗な時期であれば遠く富士山までがくっきりと一望できる展望台がその上部にあります。
その江の島シーキャンドルが立つ敷地には、今回ご紹介した江の島サムエル・コッキング苑が広がっています。
料金
江の島シーキャンドル上部の展望台と苑内への入園料とは別料金になっています。
江の島シーキャンドル(展望灯台)
- 大人:500円
- 子供:250円
江の島サムエル・コッキング苑
- 大人:200円
- 子供:100円
セット券
- 大人:800円
- 子供:400円
営業時間
9:00~20:00 (最終入場 19:30)
※イベント等で延長になる場合があります。
アクセス
次の情報を掲載します。
- 所在地
- 公共交通機関
- 自動車
- 島内順路
所在地
神奈川県藤沢市江の島2丁目3−28
公共交通機関
江の島への交通手段は、4つありますが、バス以外は対岸までのアクセスになります。
- 小田急電鉄
- 江ノ島電鉄
- 湘南モノレール
- バス
これに、遠方からの場合に利用するJR東日本・東海道本線の情報も掲載します。
小田急電鉄
江の島に最も近い場所に乗り入れている公共交通機関は小田急電鉄。最寄り駅は徒歩15分弱の距離にある江ノ島線の終点、片瀬江ノ島駅です。海沿いに立地する片瀬江ノ島駅ですが、島へは橋を渡ることになるため少し時間がかかってしまいます。
- 藤沢駅から、およそ7分(料金:160円):小田急電鉄・片瀬江ノ島駅下車
- 新宿駅から、およそ1時間30分(料金:640円):小田急電鉄・片瀬江ノ島駅下車
江ノ島電鉄
次に近いのがJR藤沢駅かJR鎌倉駅からの乗り継ぎで利用されるであろう江ノ島電鉄の江ノ島駅です。海沿いから少し奥に入った住宅街にあるため、島の入り口までは徒歩でおよそ15分強と、小田急電鉄の駅より若干時間もかかります。
- 藤沢駅から、およそ9分(料金:220円):江ノ島電鉄・江ノ島駅下車
- 鎌倉駅から、およそ23分(料金:260円):江ノ島電鉄・江ノ島駅下車
湘南モノレール
江ノ島電鉄・江ノ島駅に隣接するのがのが湘南モノレールの終点となる湘南江の島駅で、島の入り口までは徒歩およそ16分の距離にあります。
モノレールに乗る機会はさほど無いと思いますので、江ノ島へいらっしゃる方は一度乗車体験されてはいかがでしょうか。JR東日本でお越しの際に、東海道本線大船駅で隣接する湘南モノレール大船駅へお乗換えください。
- 大船駅から、およそ15分(料金:320円):湘南モノレール・湘南江の島駅下車
バス
JR東日本
JR東日本を利用される場合は、途中、鎌倉駅、大船駅または藤沢駅のいずれかで乗換えが必要になります。
- 横須賀線・鎌倉駅で乗換え、江ノ島電鉄を利用(JRと江ノ島電鉄の間には直接往来できる専用連絡口 が設置されています)
- 東海道本線・大船駅で乗換え、湘南モノレールを利用(一旦改札を出ての乗換えが必要です)
- 東海道本線・藤沢駅で乗換え、江ノ島電鉄を利用(一旦改札を出ての乗換えが必要です)
- 東海道本線・藤沢駅で乗換え、小田急電鉄を利用(JRと小田急電鉄の間には直接往来できる専用連絡口が設置されています)
自動車
江の島へは、海岸沿いの県道134号を利用するか、国道1号線から藤沢市内経由で入る方法があります。
夏休み期間や連休期間中および週末は、江の島へ至る道路が渋滞します。また迂回ルートもなく身動きができない状態に陥るため、できれば公共交通機関を利用することをお勧めします。
駐車場
江の島には比較的大きい駐車場を含め複数点在しますが、混雑の際にはいっぱいになることもあります(参考:Google Map)。主要駐車場と1時間あたりの駐車料金を参考までに記載しておきます。
400円
観光協会江ノ島駐車場(24時間営業)
400円
400円
300円(7,8月以外350円)
島内順路
入口: 島へと通じる大橋を渡ると、すぐに見える青銅の鳥居。そこをくぐると、狭い参道沿いの両側に沢山のお店が並ぶ弁財天仲見世通りに入ります。
弁財天仲見世通り:お店からの声や匂いに誘われ立ち止まる人と、行き交う人が交差して渋滞があちらこちらで発生するほど、いつも賑わっています。
急な上り階段:そこを過ぎて朱の鳥居をくぐると急な上り階段が始まりますが、ご安心ください。楽をしたい方のために有料のエスカレータも準備されているのです。
頂上と神社:この登り口から途中、辺津宮や中津宮を経て、今回ご紹介する江の島サムエル・コッキング苑と江の島シーキャンドル(展望灯台)のある山頂へ到着します。
最奥スポット:そこから更に足を運べば、島の奥には奥津宮があり、その先の急な階段を降りた先に「かながわの景勝50選」にも選ばれた稚児ヶ淵へ行くこともできます。
宿泊施設
江の島島内の宿泊施設は多くありません。海水浴場のある対岸には、134号線に沿って宿泊施設が点在しており、旅行雑誌や宿泊予約サイトでも簡単に見つけられると思いますが、Google Mapも参考になります。
豆知識
江の島の歴史は古く、古来は修行の場でした。その後、源頼朝が鳥居を奉納した鎌倉時代以降は徐々に参拝地として名が広まり、江戸時代後期には、江戸庶民の行楽地、大山や鎌倉を結ぶ観光ルートの一つとして賑わいを見せたと言われています。
本記事の内容は執筆当時のものであり、その後に変更になっている可能性があります。ご利用の際には、改めてご確認頂くようお願いします。