そろそろ東京の桜の開花宣言が気になる季節になりました。
この開花を告げるための標本木が靖国神社。その靖国神社と道路を隔てた皇居の千鳥ヶ淵から、その先半蔵門のある千鳥ヶ淵公園まで、遊歩道を覆うように桜並木が続いています。
今回は、この千鳥ヶ淵とその周辺の桜事情についてご紹介します。
特徴
少し欲張りですが、6つの特徴をあげてみました。
- 交通の便が良い
- くつろぎの空間
- ライトアップがある
- ボートとのコラボ
- 大手門とのコラボ
- 東京タワーとのコラボ
交通の便が良い
東京のど真ん中で交通の便も良いのが特徴です。
皇居の北側、地下鉄・九段下駅を出て少し坂を登った場所にあるのが、武道館に近い田安門。そから半蔵門までの間は、お堀沿いに遊歩道を備えた桜並木が続いてとても見応えがあります。
田安門と半蔵門の間にある千鳥ヶ淵は駅やバス停、遊歩道が整っている分、多くの観光客が集まります。
くつろぎの空間
お堀の反対側(皇居側)である北の丸公園・千鳥ヶ淵にも桜が沢山咲いていますが、雰囲気は堀の外側と異なりとても静かです。
長時間ベンチに腰掛けおしゃべりしたり桜の鑑賞を楽しでいる方を見かけます。
北の丸公園へは、田安門をくぐり、武道館に向かって進み、その横を抜けて更に進めば千鳥ヶ淵に出ることができます。
なお、足場がよくない場所もあるので、動きやすい靴を履いて行くと良いでしょう。
ライトアップ
期間限定のライトアップも行われ、夕方から夜にかけては例年大変な賑いを見せます。
ただし、三脚はもちろん使うことができないので、明るいレンズのカメラ持参でチャレンジするのがベスト。
ボートとのコラボ
千鳥ヶ淵にはボート場があり、昼間の堀と桜にボートを重ねて撮影した写真の投稿をよくみかけます。
営業時間終了から翌朝にかけて、ボート同士がロープで繋がれお堀の中央辺りに綺麗に整列されるので、これを狙って来る方も多くいます。
ただし、営業時間終了からボートが整列されるまでは少々待つことになるので、ライトアップ終了時間を気にしつつ少し遅めの時間を狙って訪れるか、または翌朝の営業時間前を狙うのがお勧めです。
なお、千鳥ヶ淵ボート場付近は身動きが出来ない程の大混雑になる時間帯もあって、ゆっくり写真撮影を楽しむことは少し無理かもしれません。
大手門とのコラボ
千鳥ヶ淵周辺を除けば、皇居周辺の桜はお堀に沿ってまばらに植えられている程度です。
しかし、千鳥ヶ淵から皇居を挟んだ反対側、大手門辺りでは水面に近くなる分、水面ぎりぎりを飛ぶ鳥と桜と皇居を一緒に写せる機会もでて、千鳥ヶ淵とはまた違った楽しみ方が生まれます。
東京タワーとのコラボ(九段坂公園)
九段下から田安門を過ぎた、九段坂公園の公衆トイレあたりには、東京タワーと桜を重ねて撮影できるポイントがあります。
シーズンには撮影の順番を待つ長蛇の列が出来るうえ、撮影にあてる時間もわずかで入替えが行われるので、予め構図を決めて列に並ぶと良いでしょう。
アクセス
所在地
東京都千代田区北の丸公園1
公共交通期間
広範囲に広がる千鳥ヶ淵へは3つの路線が利用できます。
田安門に近い九段下駅か半蔵門に近い半蔵門駅を利用するのが良いでしょう。
九段下駅からのルートは画像付きで詳しく説明されている外部サイトもでていますので詳しく知りたい方はご覧ください。
- 都営地下鉄・新宿線
- 東京メトロ・半蔵門線
- 東京メトロ・東西線
東京都交通局(都営地下鉄)
九段下駅に乗り入れている都営地下鉄の路線は新宿線です。
駅を出て坂を登ると見えてくる田安門までは徒歩およそ3分の距離にあり、とても近くて便利です。
東京地下鉄(東京メトロ)
東京メトロの路線は2つあります。
半蔵門線
渋谷や押上(東京スカイツリー)方面からの利用には半蔵門線の九段下駅が便利です。
半蔵門に近い千鳥ヶ淵公園へ向かうには、この半蔵門線の半蔵門駅をご利用すると良いでしょう。
東西線
高田馬場や浦安方面からの利用は東西線の九段下駅を利用すると便利です。
豆知識
千鳥ヶ淵の桜は、明治時代に英国大使館前に植えられたのが最初だと言われています。ただ、昭和30年代には現在のように沢山の桜が植えられていたわけではなかったようで、当時人気を博していた千代田区営のボート場が殺風景だったことから、区役所職員の方が苦労して植えられて現在のような桜の名所に至ったのだそうです。
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